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自主参加型国内排出量取引制度(JVETS)株式会社 函館国際ホテル 様
【写真1】 本館 |
自主参加型国内排出量取引制度(JVETS)
第5期目標保有参加者タイプA
株式会社 函館国際ホテル 様 インタビュー
ASRが温室効果ガス検証を行った函館国際ホテルは、この地区では由緒ある老舗のホテル。
歴史情緒あふれる観光名所の中心に位置し、函館の港を望むウォーターフロントと恵まれたロケーションの下で、1971年に建築された建屋を現在も使用ながら、旅行客の宿泊ホテル業にとどまらず、パーティーやブライダルのサービスを提供している。
環境への取り組みにも積極的で、2006年にはエネルギーを重油から天然ガスへと移行を完了している。今回は施設管理を担当している大和和彦様にお話を伺った。
きっかけは「補助金」
【写真2】 水冷式冷却専用モジュールチラー (本体正面) |
Q. JVETS(自主参加型国内排出量取引制度)に参加された
きっかけは何ですか?
A. 数年前から冷房の大元となる空調機(現場では「冷凍機」と呼ばれています)の冷房能力が落ちてきたため、設備の更新を検討していましたが、実行には莫大な費用がかかってしまうので、数年間計画止まりとなっていました。ちょうどその時、環境省のJVETSの補助金制度の情報を聞き、私たちのニーズと合致したため参加を決め、ASRに排出量の検証をしてもらい、JVETSの基準をクリアしたので、設備を更新することができました。
重要なのは過去3年間の基礎データ
削減に取り組む難しさを痛感
【写真3】 水冷式冷却専用モジュールチラー (冷水、冷却水配管類) |
Q. 温室効果ガスの削減に向けた現在の状況は?
A. 当ホテルで温室効果ガスと言うと電力と天然ガスが該当してきます。重油も若干保有していますが、非常発電用で使用量が限定されているため対象外となりました。以前は都市ガス(プロパンガス)を使用していましたが、タンクを設置したり、そのメンテナンスなどを考えると大変手間がかかるので、平成18年に便利でより安全な天然ガスに切り替えました。
中でも天然ガスの使用量ついては、今回更新した施設を使って排出量を監視できますので削減に向けた対策をとることができます。また、電気はというと細かいことの積み上げが必要となり、お客様へのサービスとの両立を考えると実施を検討しなければならない事項が多く、効果が形として明確に現れにくいため頭の痛いところです。
ただし、今後は改正省エネ法に関わる管理標準に基づいて行動し、無駄なところは積極的に省いていく体制を整えながら削減計画を実行し、その後の温室効果ガス排出量の検証をASRに担当してもらう予定です。
削減の意識の徹底
【写真4】空調機インバータ盤 |
ご協力ありがとうございました。