- ご登録企業様の声 株式会社 大橋製作所様
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創業から現在
株式会社大橋製作所様の第一創業は明治時代、大橋社長のお父様が東京の芝高輪で創業されたのがそのルーツ。
何もなく必要材料を集めて鍋を作ることから始まった創業当時に「すべてゼロからのスタートだった」と大橋社長。”OHASHI”のロゴの最初と最後は”0と1”を表し、”無から有”また、”現在から未来”を意味するそうです。
現在、大橋製作所では、東京の本社・事務所と埼玉県の2工場で「プリント基板やLCDパネルに電子部品を
取り付ける実装装置と周辺装置の設計・開発・製造/精密板金加工品(OA機器、FA機器、アミューズメント
機器)」の製造業を営んでいます。
1999年に日経新聞の表彰を受け固有技術の高さが認められ、携帯やデジカメ等の小・中型精密電子機器の
分野においては世界のリーディングカンパニーとしてご活躍されています。
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ISOのメリット
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▲ 大橋社長(左) |
▲ 根岸部長(右) |
写真は2008年8月インタビュー時 |
世界各国と取引されるお忙しいスケジュールの中、MR部長の根岸さんと一緒に、快くインタビューに応じて下さいました。ISO9001を2001年6月、ISO14001を2005年6月、またISO27001を2007年10月に認証取得されましたが、取得のきっかけはという質問に、「経営計画を実践するためには
一人一人が自覚を持って活動しないと達成しない。そのためには仕組み作りが必要です。ISOは自己宣言が主体であり、その考え方がすばらしい」とおっしゃる大橋社長。
「事業のグローバル化にはISOのQMSとEMSは必須で、取得していないと入口にも立てない。大手企業との取引における情報開示の面でISMSが必要となる。」という根岸部長の言葉に、”国際規格=世界基準” に対する強い姿勢を感じました。
ISOの運用により変わった点、成果は?という質問は、「整理整頓が見違えるようになった。個々/グループ/組織で改善提案が頻繁に行われ、自発的に取組むようになってきている。自分は何をすべきか、という部分的な改善が組織的な改善へと繋がる」と結果的に対外効果(お客様の信用の向上)・内部利益とつながる好循環を
語られていました。
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今後の課題
また一方で”専門技術に対する人材育成”や”更なるサービスの充実”を今後の課題とされながら、「取引先による要求事項は年々高くなっているので、大変だがそれに対応することで問題点も明らかになり、会社も成長できる」と、常にマイナスをプラスに捉え相乗効果を生み出されていました。
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マネジメントシステムの有効性の向上
ISO9001は取得から10年目と、マネジメントシステムの有効性を追求するレベルにあるため、ここでは特に印象に残った取り組みについてご紹介します。
【品質向上委員会】協力会社15社が集まって年2回、グループで課題をもって検討・改善を行われています。
この活動に対して感謝していると、大橋社長は大きく評価していました。
【社内広報】セクションごとの壁をつくらず、人との繋がりを大切に社内の情報共有化を高めています。
【方針計画策定発表会議】年に1回、各部門の方針・目標及びそれに基づくグループ別の年度経営計画(アクションプラン)を社内全員の前で発表する等により、切磋琢磨/相互啓発を行われていました。
社長方針から事業部方針、そして部門方針のアクションプランに対し、機能別管理として横串にISOを位置づけた活動が展開されていました。
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インタビュワーの感想
インタビューをとおして、終始チーム活動・プロジェクト活動・人材教育を重視されているお言葉があり、そこから創業以来の人とのつながりと、固有技術の大切さが伺うことができました。
”マネジメントシステムを社内に浸透させ、よりよい会社にしたい”という強い思いを感じさせる大橋社長。
ISO推進の中枢として活躍される根岸部長。完全にISOと経営活動が一体となった活動が行われていました。
また、企業が成長するために必要な、”固有技術”と”管理技術”の両方を兼ね備われた会社でした。
2009年に50周年を迎えられた大橋製作所様の益々のご発展をお祈りいたします。
⇒ 大橋製作所様のHPはこちら
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