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知っておきたい最新情報を毎月お届けいたします。
◆お客様が取り組むべきこと
◆MSS要求事項の構造について
1.MSS共通要求事項
2.ISO9001:2015
3.ISO14001:2015
4.ISO/IEC27001:2013
ISOマネジメントシステム規格(MSS)について、構造(章構成)、分野共通の要求事項及び用語・定義が共通化されました。
その共通要求事項は下記の通りです。
MSS要求事項 |
|
4.組織の状況 | 4.1 組織及びその状況の理解 4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解 4.3 ×××マネジメントシステムの適用範囲の決定 4.4 ×××マネジメントシステム |
5. リーダーシップ |
5.1 リーダーシップ及びコミットメント 5.2 方針 5.3 組織の役割、責任及び権限 |
6.計画 | 6.1 リスク及び機会への取組み 6.2 ×××目的及びそれを達成するための計画策定 |
7. 支援 | 7.1 資源 7.2 力量 7.3 認識 7.4 コミュニケーション 7.5 文書化された情報 |
8. 運用 | 8.1 運用の計画及び管理 |
9. パフォーマンス評価 | 9.1 監視、測定、分析及び評価 9.2 内部監査 9.3 マネジメントレビュー |
10. 改善 | 10.1 不適合及び是正処置 10.2 継続的改善 |
今後改定されるISO 規格に関しては、全て、この構造が採用されます。
これは、組織が複数のマネジメントシステムを導入することを考慮して、マネジメントシステム間の整合性を図り、
組織の負担を軽減することを目的とされています。
2013年10 月に改定されましたISO/IEC27001においても、もちろん採用されていますし、
2015 年9月に改定されましたISO9001、ISO14001 においても同様です。
今後は、マネジメントシステムの統合的な構築・運用がスムーズに行えるようになるでしょう。
ISO9001:2015は国際規格(IS)版が2015年9月に発行され、
日本語版でありますJIS Q 9001:2015が2015年11月20日に発行されました。
ISO9001:2015の要求事項は、全てのマネジメントシステムの共通テキスト(MSS)と同じ構成です。
以下の表は、左側が新規格の要求事項、右側がISO9001:2008の関連する項目の対照表になっております。
改訂版(ISO9001:2015) |
旧規格(ISO9001:2008)との対照表 |
0.序文 | |
1.適用範囲 | |
2.引用規格 | |
3.用語及び定義 | |
4.組織の状況 | 4 品質マネジメントシステム |
4.1 組織及びその状況の理解 | 4 品質マネジメントシステム |
4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解 | 4 品質マネジメントシステム |
4.3 品質マネジメントシステムの適用範囲の決定 | 1.2 適用、4.2.2 品質マニュアル |
4.4 品質マネジメントシステム及びそのプロセス | 4 品質マネジメントシステム、4.1 一般要求事項 |
5.リーダーシップ | 5 経営者の責任 |
5.1 リーダーシップ及びコミットメント | 5.1 経営者のコミットメント |
5.1.1 一般 5.1.2 顧客重視 |
5.1 経営者のコミットメント 5.2 顧客重視 |
5.2 方針 | 5.3 品質方針 |
5.2.1 品質方針の確立 5.2.2 品質方針の伝達 |
5.3 品質方針 5.3 品質方針 |
5.3 組織の役割、責任及び権限 | 5.5.1 責任及び権限、5.5.2 管理責任者 |
6.計画 | 5.4.2 品質マネジメントシステムの計画 |
6.1 リスク及び機会への取組み | 5.4.2 品質マネジメントシステムの計画、 8.5.3 予防処置 |
6.2 品質目標及びそれを達成するための計画策定 | 5.4.1 品質目標 |
6.3 変更の計画 | 5.4.2 品質マネジメントシステムの計画 |
7.支援 | 6 資源の運用管理 |
7.1 資源 | 6 資源の運用管理 |
7.1.1 一般 7.1.2 人々 7.1.3 インフラストラクチャ 7.1.4 プロセスの運用に関する環境 7.1.5 監視及び測定のための資源 7.1.6 組織の知識 |
6.1 資源の提供 6.1 資源の提供 6.3 インフラストラクチャ 6.4 作業環境 7.6 監視機器及び測定機器の管理 - |
7.2 力量 | 6.2.1 一般、6.2.2 力量、教育・訓練及び認識 |
7.3 認識 | 6.2.1 一般、6.2.2 力量、教育・訓練及び認識 |
7.4 コミュニケーション | 5.5.3 内部コミュニケーション |
7.5 文書化した情報 | 4.2 文書化に関する要求事項 |
7.5.1 一般 7.5.2 作成及び更新 7.5.3 文書化した情報の管理 |
4.2.1 一般 4.2.3 文書管理、4.2.4 記録の管理 4.2.3 文書管理、4.2.4 記録の管理 |
8.運用 | 7 製品実現 |
8.1 運用の計画及び管理 | 7.1 製品実現の計画 |
8.2 製品及びサービスに関する要求事項 | 7.2 製品関連のプロセス |
8.2.1 顧客とのコミュニケーション 8.2.2 製品及びサービスに関する要求事項の明確化 8.2.3 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー 8.2.4 製品及びサービスに関する要求事項の変更 |
7.2.3 顧客とのコミュニケーション 7.2.1 製品に関連する要求事項の明確化 7.2.2 製品に関連する要求事項のレビュー 7.2.2 製品に関連する要求事項のレビュー |
8.3 製品及びサービスの設計・開発 | 7.3 設計・開発 |
8.3.1 一般 8.3.2 設計・開発の計画 8.3.3 設計・開発へのインプット 8.3.4 設計・開発の管理 8.3.5 設計・開発からのアウトプット 8.3.6 設計・開発の変更 |
7.3.1 設計・開発の計画 7.3.1 設計・開発の計画 7.3.2 設計・開発へのインプット 7.3.4 設計・開発のレビュー、7.3.5 設計・開発の検証、7.3.6 設計・開発の妥当性確認 7.3.3 設計・開発からのアウトプット 7.3.7 設計・開発の変更管理 |
8.4 外部から提供されるプロセス、製品及びサービスの管理 | 4.1 一般要求事項 7.4.1 購買プロセス |
8.4.1 一般 8.4.2 管理の方式及び程度 8.4.3 外部提供者に対する情報 |
7.4.1 購買プロセス 7.4.1 購買プロセス、7.4.3 購買製品の検証 7.4.2 購買情報、7.4.3 購買製品の検証 |
8.5 製造及びサービス提供 | 7.5 製造及びサービス提供 |
8.5.1 製造及びサービス提供の管理 8.5.2 識別及びトレーサビリティ 8.5.3 顧客または外部提供者の所有物 8.5.4 保存 8.5.5 引き渡し後の活動 8.5.6 変更の管理 |
7.5.1 製造及びサービス提供の管理、7.5.2 製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認 7.5.3 識別及びトレーサビリティ 7.5.4 顧客の所有物 7.5.5 製品の保存 7.5.1 製造及びサービス提供の管理 - |
8.6 製品及びサービスのリリース | 7.4.3 購買製品の検証、8.2.4 プロセスの監視及び測定 |
8.7 不適合なアウトプットの管理 | 8.3 不適合製品の管理 |
9.パフォーマンス評価 | 8 測定、分析及び改善 |
9.1 監視、測定、分析及び評価 | 8 測定、分析及び改善 |
9.1.1 一般 9.1.2 顧客満足 9.1.3 分析及び評価 |
8.1 一般、8.2.3 プロセスの監視及び測定 8.2.1 顧客満足 8.4 データの分析 |
9.2 内部監査 | 8.2.2 内部監査 |
9.3 マネジメントレビュー | 5.6 マネジメントレビュー |
9.3.1 一般 9.3.2 マネジメントレビューへのインプット 9.3.3 マネジメントレビューからのアウトプット |
5.6.1 一般 5.6.2 マネジメントレビューへのインプット 5.6.3 マネジメントレビューからのアウトプット |
10.改善 | 8.5 改善 |
10.1 一般 | 8.5.1 継続的改善 |
10.2 不適合及び是正処置 | 8.3 不適合製品の管理、8.5.2 是正処置 |
10.3 継続的改善 | 8.5.1 継続的改善、8.5.3 予防処置 |
■ISO9001:2015への移行について
ISO9001:2015への移行は、2015年9月15日の発行から3年以内、
2018年9月14日までに完了することとなっています。
ASRの場合、通常の定期/再認証審査にて移行審査を行いますが、臨時審査での対応も可能です。
2015年版への移行に向けて、計画的なご準備をお願いいたします。
ISO14001:2015は国際規格(IS)版が2015年9月に発行され、
日本語版でありますJIS Q 14001:2015が2015年11月20日に発行されました。
ISO14001:2015の要求事項は、全てのマネジメントシステムの共通テキスト(MSS)と同じ構成です。
以下の表は、左側が新規格の要求事項、右側がISO14001:2004の関連する項目の対照表になっております。
改訂版 (ISO/FDIS14001:2015) |
旧規格(ISO14001:2004)との対照表 |
0.序文 | |
1.適用範囲 | 1.適用範囲 |
2.引用規格 | 2.引用規格 |
3.用語及び定義 | 3.用語及び定義 |
4.組織の状況 | - |
4.1 組織及びその状況の理解 | - |
4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解 | - |
4.3 環境マネジメントシステムの適用範囲の決定 | 4.1 一般要求事項 |
4.4 環境マネジメントシステム | 4.1 一般要求事項 |
5.リーダーシップ | - |
5.1 リーダーシップ及びコミットメント | - |
5.2 環境方針 | 4.2 環境方針 |
5.3 組織の役割、責任及び権限 | 4.4.1 資源、役割、責任及び権限 |
6.計画 | 4.3 計画 |
6.1 リスク及び機会への取り組み | - |
6.1.1 一般 6.1.2 環境側面 6.1.3 順守義務 6.1.4 取組みの計画策定 |
- 4.3.1 環境側面 4.3.2 法的及びその他の要求事項 - |
6.2 環境目的及びそれを達成するための計画策定 | 4.3.3 目的、目標及び実施計画 |
6.2.1 環境目標 6.2.2 環境目標を達成するための取組みの計画策定 |
4.3.3 目的、目標及び実施計画 4.3.3 目的、目標及び実施計画 |
7.支援 | 4.4.実施及び運用 |
7.1 資源 | 4.4.1 資源、役割、責任及び権限 |
7.2 力量 | 4.4.2 力量、教育訓練及び自覚 |
7.3 認識 | 4.4.2 力量、教育訓練及び自覚 |
7.4 コミュニケーション | 4.4.3 コミュニケーション |
7.4.1 一般 7.4.2 内部コミュニケーション 7.4.3 外部コミュニケーション |
4.4.3 コミュニケーション 4.4.3 コミュニケーション 4.4.3 コミュニケーション |
7.5 文書化した情報 | 4.4.4 文書類 |
7.5.1 一般 7.5.2 作成及び更新 7.5.3 文書化した情報の管理 |
4.4.4 文書類 4.4.5 文書管理、4.5.4 記録の管理 4.4.5 文書管理、4.5.4 記録の管理 |
8.運用 | 4.4.実施及び運用 |
8.1 運用の計画及び管理 | 4.4.6 運用管理 |
8.2 緊急事態への準備及び対応 | 4.4.7 緊急事態への準備及び対応 |
9.パフォーマンス評価 | 4.5 点検 |
9.1 監視、測定、分析及び評価 | 4.5 点検 |
9.1.1 一般 9.1.2 順守評価 |
4.5.1 監視及び測定 4.5.2 順守評価 |
9.2 内部監査 | 4.5.5 内部監査 |
9.3 マネジメントレビュー | 4.6 マネジメントレビュー |
10.改善 | - |
10.1 一般 | - |
10.2 不適合及び是正処置 | 4.5.3 不適合並びに是正処置及び予防処置 |
10.3 継続的改善 | - |
■ISO14001:2015への移行について
ISO14001:2015への移行は、2015年9月15日の発行から3年以内、
2018年9月14日までに完了することとなっています。
ASRの場合、通常の定期/再認証審査にて移行審査を行いますが、臨時審査での対応も可能です。
2015年版への移行に向けて、計画的なご準備をお願いいたします。
ISO/IEC27001:2013は2013年10月に発行され、
日本語版でありますJIS Q 27001:2014が3月20日に発行されました。
今回の改訂では、ISO/IEC27000の用語及び定義部分も、JIS化されております。
ISO/IEC27001:2013の要求事項は下記の通りで、
全てのマネジメントシステムの共通テキスト(MSS)と同じ構成です。
改訂版 (ISO/IEC27001:2013) |
|
0.序文 | 0.1 概要 |
0.2 他のマネジメントシステム規格との両立性 | |
1.適用範囲 | |
2.引用規格 | |
3.用語及び定義 | |
4.組織の状況 | 4.1 組織及びその状況の理解 |
4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解 | |
4.3 情報セキュリティマネジメントシステムの適用範囲の決定 | |
4.4 情報セキュリティマネジメントシステム | |
5.リーダーシップ | 5.1 リーダーシップ及びコミットメント |
5.2 方針 | |
5.3 組織の役割、責任及び権限 | |
6.計画 | 6.1 リスク及び機会に対処する活動 |
6.2 情報セキュリティ目的及びそれを達成するための計画策定 | |
7.支援 | 7.1 資源 |
7.2 力量 | |
7.3 認識 | |
7.4 コミュニケーション | |
7.5 文書化した情報 | |
8.運用 | 8.1 運用の計画及び管理 |
8.2 情報セキュリティリスクアセスメント | |
8.3 情報セキュリティリスク対応 | |
9.パフォーマンス評価 | 9.1 監視、測定、分析及び評価 |
9.2 内部監査 | |
9.3 マネジメントレビュー | |
10.改善 | 10.1 不適合及び是正処置 |
10.2 継続的改善 |
管理策につきましては、ISO/IEC27001:2005の133からISO/IEC27001:2013の114に、
全体の数は減っていますが、追加されている管理策もあり、管理すべき事が減っているわけではありません。